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複数の UEFI 実装における競合状態に関する脆弱性

ニュース
【概要】

複数の UEFI 実装において、高い特権で任意のコードが実行される競合状態の問題が発見されました。

一般的に UEFI は、System Management Mode(SMM)と呼ばれる、カーネル特権(ring-0)よりも高い特権(ring-2)のプロセッサ動作モードで実行されます。SMM はメモリ空間上に SMRAM と呼ばれる専用の領域をマップし、高い優先度のシステム管理割り込み処理により実行されます。この SMRAM に対する検証処理の不備により Time of check to time of use(TOCTOU)競合状態が発生する問題(CVE-2021-33164)が複数の UEFI 実装で発見されました。この問題を悪用した DMA タイミング攻撃(Direct Memory Access timing attack)により、任意のコードが SMM の高い権限で実行される可能性があります。

【CVSS による深刻度 (CVSS とは?)】

【影響を受けるシステム】



影響を受けるシステムについては、CERT/CC VU#434994 の Vendor Information を参照してください。

【想定される影響】

以下のような問題が発生する可能性があります。

 * SecureBoot や BootGuard といった、UEFI のセキュリティ機能がバイパスされる
 * 不正なソフトウェアがインストールされる
 * バックドアが設置される
 * システムが正常に起動できなくなる

【対策】

使用しているシステムのベンダが提供する情報を注視し、最新の UEFI ファームウェアを適用してください。

【ベンダ情報】

【CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

    【共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

    1. CVE-2021-33164

    出典:JVN iPedia

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