OPENSSL におけるメモリ破損の脆弱性
【概要】
OPENSSL には、AVX512IFMA 命令をサポートする X86_64 CPU の RSA 実装に不備があり、2048 ビットの秘密鍵を使用した RSA 実装が正しくなくなるため、計算の際にメモリ破損の脆弱性が存在します。
【CVSS による深刻度 (CVSS とは?)】
CVSS v3 による深刻度
・基本値: 9.8 (緊急) [NVD値]
・攻撃元区分: ネットワーク
・攻撃条件の複雑さ: 低
・攻撃に必要な特権レベル: 不要
・利用者の関与: 不要
・影響の想定範囲: 変更なし
・機密性への影響(C): 高
・完全性への影響(I): 高
・可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
・基本値: 10.0 (危険) [NVD値]
・攻撃元区分: ネットワーク
・攻撃条件の複雑さ: 低
・攻撃前の認証要否: 不要
・機密性への影響(C): 全面的
・完全性への影響(I): 全面的
・可用性への影響(A): 全面的
【影響を受けるシステム】
OpenSSL Project
・OpenSSL 3.0.4
日本電気
・SpoolServer/ReportFiling
本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、ベンダ情報および参考情報をご確認ください。
【想定される影響】
攻撃者により、リモートでコードを実行される可能性があります
【対策】
ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
【ベンダ情報】
OpenSSL Project
・Git : rsa: fix bn_reduce_once_in_place call for rsaz_mod_exp_avx512_x2
・OpenSSL Project : OpenSSL Security Advisory [5 July 2022]
日本電気
・NEC製品セキュリティ情報 : NV22-012
【CWEによる脆弱性タイプ一覧 CWEとは?】
1.境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
【共通脆弱性識別子(CVE) CVEとは?】
出典:JVN iPedia