
「Movable Type」の XMLRPC API におけるコマンド・インジェクションの脆弱性について(JVN#57728859)
ニュース
【概要】
シックス・アパート株式会社が提供する「Movable Type」は、コンテンツ管理システムです。「Movable Type」の XMLRPC API には、コマンド・インジェクションの脆弱性が存在します。
遠隔の第三者によって、任意の Perl スクリプトを実行される可能性があります。その結果、任意の OS コマンドを実行される可能性があります。攻撃が行われた場合の影響が大きい問題であるため、できるだけ早急に、製品開発者が提供する情報をもとに、アップデートを実行してください。
【本脆弱性の深刻度】
【対象】
次の製品が対象です。
- Movable Type 7 r.5202 およびそれ以前 (Movable Type 7系)
- Movable Type 6.8.6 およびそれ以前 (Movable Type 6系)
- Movable Type Advanced 7 r.5202 およびそれ以前 (Movable Type Advanced 7系)
- Movable Type Advanced 6.8.6 およびそれ以前 (Movable Type Advanced 6系)
- Movable Type Premium 1.52 およびそれ以前
- Movable Type Premium Advanced 1.52 およびそれ以前
【対策】
アップデートする
- 開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
- 開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。
- Movable Type 7 r.5301 (Movable Type 7系)
- Movable Type 6.8.7 (Movable Type 6系)
- Movable Type Advanced 7 r.5301 (Movable Type Advanced 7系)
- Movable Type Advanced 6.8.7 (Movable Type Advanced 6系)
- Movable Type Premium 1.53
- Movable Type Premium Advanced 1.53
詳しくは、開発者が提供する下記サイトの情報をご確認ください。
- [重要] Movable Type 7 r.5301 / Movable Type 6.8.7 / Movable Type Premium 1.53 の提供を開始(セキュリティアップデート)
https://www.sixapart.jp/movabletype/news/2022/08/24-1100.html
ワークアラウンドを実施する
- 開発者によると、アップデートを適用できない場合には、Movable Type の XMLRPC API 機能を無効化することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能とのことです。
【参考情報】
- Movable TypeのXMLRPC APIの脆弱性に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2022/at220022.html
- [重要] Movable Type 7 r.5301 / Movable Type 6.8.7 / Movable Type Premium 1.53 の提供を開始(セキュリティアップデート)
https://www.sixapart.jp/movabletype/news/2022/08/24-1100.html
- 「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ」について
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。詳細は、下記の URL を参照ください
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/index.html
出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)