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Technical Term

更新:「Movable Type」の XMLRPC API における OS コマンド・インジェクションの脆弱性について(JVN#41119755)

ニュース

【概要】

シックス・アパート株式会社が提供する「Movable Type」は、コンテンツ管理システムです。「Movable Type」の XMLRPC API には、OS コマンド・インジェクションの脆弱性が存在します。
遠隔の第三者によって、任意の OS コマンドを実行される可能性があります。

攻撃が行われた場合の影響が大きい問題であるため、できるだけ早急に、製品開発者が提供する情報をもとに、アップデートを実行してください。

--- 2021 年 11 月 5 日 更新 ---

2021年11月5日現在、本脆弱性を悪用した攻撃が確認されているため、出来るだけ早急に、製品開発者が提供する情報をもとに、対策を実施してください。

--- 2021 年 11 月 9 日 更新 ---

「Movable Type」をベースとした CMS である「PowerCMS」についても、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。こちらも出来るだけ早急に、製品開発者が提供する情報をもとに、対策を実施してください。

--- 2021 年 12 月 16 日 更新 ---

2021年12月16日、シックス・アパート株式会社は、2021年10月20日に公開したバージョンの修正が不十分であることが確認されたと発表しました。出来るだけ早急に、製品開発者が提供する情報をもとに、対策を実施してください。

【本脆弱性の深刻度】 

本脆弱性の深刻度 □ 注意 □ 警告 □ 重要 ■ 緊急
本脆弱性のCVSS v3基本値 9.8
本脆弱性の深刻度 □ I(注意) □ II(警告) ■ III(危険)
本脆弱性のCVSS v2基本値 7.5


【対象】

次の製品が対象です。

  • Movable Type 7 r.5004 およびそれ以前 (Movable Type 7系)
  • Movable Type 6.8.4 およびそれ以前 (Movable Type 6系)
  • Movable Type Advanced 7 r.5004 およびそれ以前 (Movable Type Advanced 7系)
  • Movable Type Advanced 6.8.4 およびそれ以前 (Movable Type Advanced 6系)
  • Movable Type Premium 1.48 およびそれ以前
  • Movable Type Premium Advanced 1.48 およびそれ以前
開発者によると、すでにサポート終了をしたバージョンを含む、Movable Type 4.0 以降のすべてのバージョンが本脆弱性の影響を受けるとのことです。

--- 2021 年 12 月 16 日 更新 ---

影響を受ける可能性があるバージョンを更新しました。

【対策】

アップデートする

      開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
      開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

  • Movable Type 7 r.5005 (Movable Type 7系)
  • Movable Type 6.8.5 (Movable Type 6系)
  • Movable Type Advanced 7 r.5005 (Movable Type Advanced 7系)
  • Movable Type Advanced 6.8.5 (Movable Type Advanced 6系)
  • Movable Type Premium 1.49
  • Movable Type Premium Advanced 1.49

詳しくは、開発者が提供する下記サイトの情報をご確認ください。


--- 2021 年 12 月 16 日 更新 ---

修正済みのバージョン、およびリンクを更新しました。

ワークアラウンドを実施する

        開発者によると、アップデートを適用できない場合には、Movable Type の設定ファイル mt-config.cgi に対して次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能とのことです。


      • 現在 XMLRPC API を利用していない、または今後 XMLRPC API を利用しない場合
        • mt-xmlrpc.cgi へのアクセスを、信頼できる接続元のみに制限する
        • CGI/FCGI として利用している場合
          • mt-xmlrpc.cgi を削除、またはパーミッションを削除する
        • PSGI で利用している場合
          • Movable Type (Advanced) 6.2 以降および Movable Type Premium (Advanced)
            • mt-config.cgi に Movable Type 環境変数 RestrictedPSGIApp xmlrpc を設定する
          • Movable Type (Advanced) 5.2 から Movable Type (Advanced) 6.1 まで
            • mt-config.cgi で使用する Movable Type 環境変数 XMLRPCScript に十分に複雑な文字列を設定する
      • 継続して XMLRPC API を利用する場合
        • mt-xmlrpc.cgi へのアクセスを、信頼できる接続元のみに制限する
        • PSGI で利用している場合
          • mt-config.cgi で使用する Movable Type 環境変数 XMLRPCScript に十分に複雑な文字列を設定する

【参考情報】



  • 「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ」について
    この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。詳細は、下記の URL を参照ください
    https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/index.html

--- 2021 年 11 月 5 日 更新 ---


--- 2021 年 11 月 9 日 更新 ---


--- 2021 年 11 月 24 日 更新 ---


--- 2021 年 12 月 16 日 更新 ---

出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

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