
MagicConnect クライアントプログラムのインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性
【概要】
NTTテクノクロス株式会社が提供する MagicConnect クライアントプログラムのインストーラには、リモートデスクトップを用いて遠隔から接続している端末内において、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 東内裕二 氏
【CVSS による深刻度 (CVSS とは?)】
CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.0 (重要) [IPA値]
- 攻撃区分:ローカル
- 攻撃条件の複雑さ:高
- 攻撃に必要な特権レベル:不要
- 利用者の関与:要
- 影響の想定範囲:変更なし
- 機密性への影響(C):高
- 完全性への影響(I):高
- 可用性への影響(A):高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.1 (警告) [IPA値]
- 攻撃区分:ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ:高
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
【影響を受けるシステム】
NTTテクノクロス株式会社
- MagicConnect クライアントプログラムの、2021年3月1日より前に配布されたインストーラ
なお、2021年3月1日現在の最新バージョンは 7.0r2 です。
【想定される影響】
インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
【対策】
[最新のインストーラを使用する]
2021年3月1日より前に当該製品のインストーラをダウンロードしたユーザは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。
また、インストーラを実行する際には、インストーラと同じディレクトリに不審なファイルがないことを確認してください。
なお、本脆弱性を悪用される可能性があるのはインストーラの起動時のみです。すでに製品をインストールしている場合、再インストールする必要はありません。
【ベンダ情報】
NTTテクノクロス株式会社
- NTTテクノクロス株式会社 : クライアントアプリケーション インストーラを更新しました
【CWEによる脆弱性タイプ一覧 CWEとは?】
- その他(CWE-Other) [IPA評価]
【共通脆弱性識別子(CVE) CVEとは?】
出典:JVN iPedia