
「FileZen」における OS コマンドインジェクションの脆弱性について(JVN#58774946)
【概要】
株式会社ソリトンシステムズが提供する「FileZen」は、ファイル受け渡し専用アプライアンスです。「FileZen」には、OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。
当該製品の管理者アカウントを取得した遠隔の第三者によって、任意の OS コマンドを実行される可能性があります。
攻撃が行われた場合の影響が大きい問題であるため、できるだけ早急に、製品開発者が提供する情報をもとに、ワークアラウンドを実行してください。
【本脆弱性の深刻度】
【対象】
次の製品が対象です。
・FileZen V3.0.0 から V4.2.7 までのバージョン
・FileZen V5.0.0 から V5.0.2 までのバージョン
【対策】
ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減できます。
開発者は当該製品に対し、以下の対策を実施することを推奨しています。
・初期管理者アカウント「admin」を無効化する
・システム管理者アカウントの ID および Password を変更する
・システム管理者アカウントに対し、インターネットからのログオンができないよう設定する
詳しくは、開発者が提供する下記サイトの情報をご確認ください。
・【重要】FileZen設定内容確認のお願い
https://www.soliton.co.jp/support/2021/004334.html
なお、開発者によると、本脆弱性に対応したバージョンを近日中にリリースする予定とのことです。
【参考情報】
・ファイル・データ転送アプライアンスFileZenに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210009.html
・「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ」について
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。詳細は、下記の URL を参照ください
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/index.html
出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)