1. TOP
  2. ニュース&トピックス
  3. WL-Enq (WEB アンケート) における OS コマンドインジェクションの脆弱性
Technical Term

WL-Enq (WEB アンケート) における OS コマンドインジェクションの脆弱性

ニュース

【概要】

WonderLink が提供する WL-Enq (WEB アンケート) は、WEB アンケート機能を提供する CGI です。
WL-Enq (WEB アンケート) には、OS コマンドインジェクション (CWE-78) の脆弱性が存在します。

この案件は、2020年1月16日に開催された公表判定委員会による判定にて、平成29年経済産業省告示第19号および、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップガイドラインにおける、次のすべての条件を満たすことを確認したため、JVN で公表することが適当と判定されました。IPA は、その判定を踏まえ、脆弱性情報を公表すると判断しました。

1. 当該案件が調整不能であること
2. 脆弱性の存在が認められると判断できること
3. IPA が公表しない限り、当該脆弱性情報を知り得ない製品利用者がいるおそれがあること
4. 製品開発者や製品利用者の状況等を総合的に勘案して、公表が適当でないと判断する理由・事情がないこと

【CVSS による深刻度】(CVSS とは?)

 CVSS v3 による深刻度
 基本値: 8.8 (重要) [IPA値]

 ・攻撃元区分: ネットワーク
 ・攻撃条件の複雑さ: 低
 ・攻撃に必要な特権レベル: 不要
 ・利用者の関与: 要
 ・影響の想定範囲: 変更なし
 ・機密性への影響(C): 高
 ・完全性への影響(I): 高
 ・可用性への影響(A): 高

 CVSS v2 による深刻度
 基本値: 6.8 (警告) [IPA値]

 ・攻撃元区分: ネットワーク
 ・攻撃条件の複雑さ: 中
 ・攻撃前の認証要否: 不要
 ・機密性への影響(C): 部分的
 ・完全性への影響(I): 部分的
 ・可用性への影響(A): 部分的

【影響を受けるシステム】

 WonderLink
  ・WL-Enq 1.11

 上記は、届出のあったソフトウエア製品名およびバージョンです。

【想定される影響】

 遠隔の第三者によって、管理者権限で任意の OS コマンドを実行される可能性があります。

【対策】

 [WL-Enq (WEB アンケート) 1.12 の使用中止を検討してください]
 製品開発者と連絡が取れないため、本脆弱性の対策状況は不明です。

【CWEによる脆弱性タイプ一覧】

 1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]

【共通脆弱性識別子(CVE) 】

 1. CVE-2020-5560

【参考情報】

 1. JVN : JVN#27951364

出典:JVN iPedia

一覧に戻る