1. TOP
  2. ニュース&トピックス
  3. メールフォームにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
Technical Term

メールフォームにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

ニュース

【概要】

携帯サイトnet が提供するメールフォームは、ウェブサイトにメールフォーム機能を提供する PHP スクリプトです。
メールフォームには、管理画面にログインした管理者のウェブブラウザ上で、意図しないスクリプトが実行される格納型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) の脆弱性が存在します。

この案件は、2020年1月16日に開催された公表判定委員会による判定にて、平成29年経済産業省告示第19号および、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップガイドラインにおける、次のすべての条件を満たすことを確認したため、JVN で公表することが適当と判定されました。IPA は、その判定を踏まえ、脆弱性情報を公表すると判断しました。

1. 当該案件が調整不能であること
2. 脆弱性の存在が認められると判断できること
3. IPA が公表しない限り、当該脆弱性情報を知り得ない製品利用者がいるおそれがあること
4. 製品開発者や製品利用者の状況等を総合的に勘案して、公表が適当でないと判断する理由・事情がないこと

【CVSS による深刻度】 (CVSS とは?)

 CVSS v3 による深刻度
 基本値: 6.1 (警告) [IPA値]

 ・攻撃元区分: ネットワーク
 ・攻撃条件の複雑さ: 低
 ・攻撃に必要な特権レベル: 不要
 ・利用者の関与: 要
 ・影響の想定範囲: 変更あり
 ・機密性への影響(C): 低
 ・完全性への影響(I): 低
 ・可用性への影響(A): なし

 CVSS v2 による深刻度
 基本値: 5.0 (警告) [IPA値]

 ・攻撃元区分: ネットワーク
 ・攻撃条件の複雑さ: 低
 ・攻撃前の認証要否: 不要
 ・機密性への影響(C): なし
 ・完全性への影響(I): 部分的
 ・可用性への影響(A): なし

【影響を受けるシステム】

 携帯サイトnet
  ・メールフォーム 1.04

 上記は、届出のあったソフトウエア製品名およびバージョンです。

【想定される影響】

 当該製品を使用しているサイトにアクセスした、管理者権限を持つユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される可能性があります。

【対策】

 [メールフォーム 1.04 の使用中止を検討してください]
 製品開発者と連絡が取れないため、本脆弱性の対策状況は不明です。

【CWEによる脆弱性タイプ一覧】

 1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]

【共通脆弱性識別子(CVE) 】

 1. CVE-2020-5552

【参考情報】

 1. JVN : JVN#85942151

出典:JVN iPedia

一覧に戻る